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8番手スタート
No.50 ARTAスカイライン (GT500)
土屋武士 選手
僕は去年までGT300で走っていましたから、あんな水しぶきで何も見えない状況の中であのぺースカーのスピードだったら、何かが起きても不思議はないということは良く解ります。
GT300のクルマはGT500と比べて加速が鈍いから、全開にしてる時間は長いわけでしょ。前のクルマがグングン先にいったら、レースのスタートに備える意味でも、それに隊列を整える意味でもついてかなきゃと思うじゃないですか。GT500のクルマはぺースカーとの距離が後ろの方のクルマと比べれば短いから、ぺースカーが例えば150km/hから100km/hに減速したとしても50km/hの減速ですむからたいしたことないけど、後ろの方のクルマはその時点でまだ全開加速を続けてるわけですから、その時には80km/hだとか100km/hだとかの減速を強いられる。そんなときに例えば視界がきかない中から急に前にクルマが現れるようなことになったら、事故があっても無理はないと思います。僕が300でポールとったときも、雨のスタートでは意図的に前の500と距撃を置いて自分のぺースでスタートしました。500抜いてもそれほど意味ないですからね。
ブリーフィング(*1)ではBコーナーを立ち上がったら2列になりなさいっていわれたのに、ぺースカーが先にどんどんいっちゃうから隊列どころじゃないでしょ。僕は「こんなに水があるんだからもう何周かするでしょ、スタートじゃないでしょ」と勝手に決めてたけど、それでも前のクルマを見失わないように走ろうと思ったら最終コーナーのクリッピングから全開ですからね。前のクルマを見失わないようにして、4速に入るか入らないか、左足でブレーキ踏みながら。
例えば60km/hならピットレーンの制限速度と同じだから、水しぶきは上がらないでしょ。あの時はもう何も見えなくて、シグナルが点いてないのを確認できたのはその下をくぐり抜ける時ですから。
去年のF3のとき(*2)と一緒ですよ。ドライバーの責任にして、自分たちは責任を逃れて。原因が解ってるのにいわないでしょ。釈然としないですよね。それに富士にああしてくれ、こうしてくれといっても「お金がない」だとか「FIAの公認はちゃんととれてる」だとかいわれて、何も変わらない。
ドライバーには責任ないと思います。だって何も見えないんだもん。スタートした、しないの問題じゃない。それ以前の問題です。
*1:レース前に競技委員とドライバーらが連絡事項、注意事項などを打ち合わせすること
*2:97年10月のF3選手権、富士のストレートで起きた横山選手の死亡事故
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